風上に立て！

先日届いたWIMAX、やっぱ本命本物。鼻垂らして刺すだけ、たったこれだけでどこでもインターネット。弊社で2MB、客先で5MB、申し分ない速度を実現（謳い文句は40MBでしたが、さすがに・・）久々に最新技術とサービスを享受した感のある満足のいく商品だと思います。またル－ターにも挿すだけ、これで複数でネット共有。実際携帯端末とどう切り分けて存続してゆくか今後見物です。

親父が肺炎でＣＴや血液検査など数々の診断を受けている間、時間外だった為、お袋と二人で空虚な空間に4時間、妙な索漠とした寂寥感をが漂う病院にいると心が陰鬱な沈殿物に埋没しそうで恐い。

先週に引き続いてのウィルス駆除、まったく同じウィルスが2件目。TSPY_KATES.SMOD、ウィルスバスターをインストールしているマシンにでもトロイで侵入、後はシツコク[ 駆除できません、隔離しました ]と起動と同時に何度も何度も表示。これなら大概の人はビビるわな、保護しとんのに。矛先が自分に向けられてもお門違いの索漠たる思いで対応。
ググってみると今週のウイルス被害報告 TOP10に亜種を含め3つもランクインの驚異的な感染力です。これがまた駆除しにくく、レジストリ弄って、ディスク外して最新パターンファイルでやっとこさ駆除できる始末。
往生するウィルスです。

聊か古さを拭い切れない感じの[ゼロの焦点]、昭和58年執筆の松本清張3部作・・・しかしながらの散漫な展開にダラダラ感はいがめず、そして主人公の心根に結構な繰返しが多く見受けられ、何と言うか歩調が合わない火曜サスペンスの廉価版、そんな感じでした。

暇に感けて、[そして粛清の扉を]を読破。不思議と続け様の籠城話に戸惑い乍らも読み進めていく中で驚異的な展開にのめり込んでましたね。こちらは自堕落高校生を人質に立て籠もる国語女教師という設え、兎に角、生徒一人一人の醜悪ぶりを如実に描き、様変わりしたコマンド女教師が次々に殺してゆく、胸を漉くようなお話でした。しかし結末には驚きましたね、爽快でした。似たような教師が生徒を殺害ネタにバトルロワイヤルを彷彿させましたが、此方のほうがより現実味を帯びて違和感なく読め、荘厳なタイトルが決して厭味でない秀作。

新堂冬樹の白と黒を巧みに合し上手く抽出したのが[銀行籠城]、傑作でした。銀行に立て籠もった主人公の歪んだ母子愛を悪と正義の硲で燻りだし、それを取巻く警官の生き様に描き出された俗な正義感と恥辱ぶり、コントラストの際立った進展に寝るに寝れず4時間で読破。このところ下らん小説を読み過ぎたので、逆に頗る感激を受けた1冊でしたね。次、清張松本のゼロの焦点、いってみんと。

しかしこう見るとダンカンやなぁ。

筒井康孝[パプリカ]、過去の人気作家のそこそこの長編に若干に期待をもちつつ、読み倒すこと数日間。
精神医療分野での分裂症・鬱病の解明に夢からの治療によって完治を試みるといった現代小説でしたが、非現実の夢の描写が意味不明で、どうも疑問符がチラついて集中できず。ジャン・コクトーやビクトル・ユゴーが出てきた行は興味をそそられるものがあったぐらいぐらいですね。最後の協会副理事長の夢が現実で怪獣となって襲いかかり、正義の不動明王が立ち向かう、あたかも円谷プロダクションを彷彿させる、現代小説に有るまじき暴挙に出た、なんとも名折れな小説でした。

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実しやかな流暢な文面を堪能して、警察に通報しました。

追加ネタで、とあるサイトに毎日新聞の引用ですが麻生君の資金管理団体の飲食店での支出が２３０５万との事でした。１日の最高額が４６７万７６２３円なり、麻生大先生の飲食代。
サラリーマンの年収分を１日で使うんやと小市民には理解に苦しむ食いっぷり。馬鹿馬鹿しい無駄金は国税に通報しなあかん。

DVD＃1・2をなんとか入手後、追われるようにツタヤに往訪、貸出中に観念しVHSを4本手にとり、画質の酷さに閉口しながら呆けた様に見入った土日でしたね。
財前・里美に塗潰された善悪の構図が人間模様と相関し終始緊迫した展開を創り上げた秀逸なドラマでした。愚直なまでの里美の正義感、教授陣の老醜ぶりが際立ち、さらに財前、回を追うごとに汚濁してゆく小悪党が道徳社会の病巣に乗じて伸上る妖気の漂った様は圧巻。最後の異質な勧善懲悪観は感動もあり妙な安堵感もありました。サウンドトラックもテーマ曲とアメイジング・グレイスが随所に使用されて良い緊張感を出してましたね。ほんと山崎豊子すごいわ、一遍読んでみんとと思います。

表題からして [鬼の木]、恐ろしく不穏な何か期待しますね。
両親や近隣との関り合いを拒む独身女性、おぉ確かに不穏だ。叔父の死により表面化した複雑怪奇な家系の所在、見知らぬ従妹、先祖の穿鑿、自分自分自分、最後に植えた槐の種。・・・何のこっちゃ単なる私小説、抑揚も落ちもないヨスケ話でした。

森田君、前日からの憤慨ぶりに会談冒頭から刺し違える程の怒りを表にするかと思いきや、予定調和の迎合ぶりを発揮し、[ゴラン高原行ったよね]などと、いま一つ知性・理念の欠乏ぶりをもご披露した羽田ハブ化の一件でしたね。