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今更ながら [ 白い巨塔 ]

DVD#1・2をなんとか入手後、追われるようにツタヤに往訪、貸出中に観念しVHSを4本手にとり、画質の酷さに閉口しながら呆けた様に見入った土日でしたね。
財前・里美に塗潰された善悪の構図が人間模様と相関し終始緊迫した展開を創り上げた秀逸なドラマでした。愚直なまでの里美の正義感、教授陣の老醜ぶりが際立ち、さらに財前、回を追うごとに汚濁してゆく小悪党が道徳社会の病巣に乗じて伸上る妖気の漂った様は圧巻。最後の異質な勧善懲悪観は感動もあり妙な安堵感もありました。サウンドトラックもテーマ曲とアメイジング・グレイスが随所に使用されて良い緊張感を出してましたね。ほんと山崎豊子すごいわ、一遍読んでみんとと思います。