大河の一滴に続いて、[人生の目的]を読み終えました。どちらも死生観を切り口に書き綴られた仏教的な色合いの濃い作者の心の内を描いた作品でした。
[人生の目的とは誰とも違う自分だけの生きる意味を見出すこと]
なかなか理解しがたく難解な答えで、例えるなら人生とは[運命という大きな大河に宿命という小船を漕いで死を意味する海に辿り着くこと]とさらに分かるようで難しい哲学的視点で、”苦”である人生をどう生きるかを歎異抄に準えていろいろ注釈されてました。
実は昨日、同年齢でまさかとは思いつつも旧知の友人の通夜に出席しました。
その時の説法に[領収書を出す人生を送りなさい]と変に頷ける話があり、人としての生様を ”あれが足りない、これが欲しいと” 請求する人生より、”頂けました、ありがとうございます。”と思う領収書の出せる人となれとのこと。
前の五木寛之の言葉と相まって脳裏でグシャグシャに錯綜し、知る限りの故人はどうであったかと思うと遺影を前に止めどなく泣けてしまいました。
自分とは?人生とは?答えの無いままに45年。どうなんやろ。