記事一覧

中国

今日も繰り返し報道される中国反日デモ映像。

人口13億を有して未だなお秩序と自省することのない歪愛国心で成り立つ稚児国家の中国。

自己主張のみに固執し、我欲を押し通す姿勢は、円借款などで諸国の協力を得てGDP世界第2位となれた恩義を忘れた下種な国家。

日本以上の歴史を持ち三国志など素晴らしい背景もありながら、未だ敗戦国としての歪んだ負け犬教育を国民に押し付けた結果の表れ。

韓国同様、戦後教育を改めなければ、絶対に覆されない卑しく物欲しげな姿勢、間違った歴史観、これら到底受け入れられるものではない

震災時に世界各国から賞賛された日本人の美徳は真反対な、有事に略奪・襲撃・焼き討ちなど、多大な損害を受けたtoyota、panasonic、aeonは哀れとしか言いようがなく、それらを日本の自己責任で片付けようとする厚顔無恥な中国政府。

毒入り餃子での保身的対応、上海万博での我先に入ろうとする民衆の愚鈍な行動、尖閣漁船衝突事件でフジタ社員を拘束し報復行為とする呆れた処置。

心底崩壊してほしい国だなと思います。

一生懸命に

ファイル 175-1.jpgファイル 175-2.jpg

読み耽る事12時間、段組450pを飯も酒も漫ろに完読しました。

深層心理の描写が巧みな俗に笑説作家奥田英朗は過去数冊読んだことがあり印象も良く、今回の[邪魔]も手に取った訳ですが。

所感として消化不良、随所に撒き餌はするものの結論無し・・特にラストは意味不明なものでした。
内容は、不良高校生、精神不安な刑事、放火犯と思しき会社員とその妻、3者3様に入り乱れ、各々の思惑が錯綜し途中の話のもっていき方は随分と引き込まれるものがあり昏々と読み進んだわけですが、妙な徒労感だけが残りました。

午前中のボクシングに何故か感化され、自分も一生懸命に何かをと、読書した次第でした。

テシマリュウイチ

社団法人富山青年会議所の、【『世界の中のニッポン』~責任ある決断が日本の未来を切り拓く~】と銘打った講演会に参加。

どう見ても未来を切り開けそうにない粒揃いの面々が屯する全日空ホテルのロビーで受付を済まし、待つ事10分、見たくも無いビデオ上映、無意味な国歌斉唱、始末の悪いJCソング斉唱と怒涛の如くぼんくらイベントを繰り出し、ゴロツキどものJCIクリード、無教養のJCミッション、一般人も蒼ざめる大車輪の戯けぶりを発揮した前口上がやっと終えた後に手嶋龍一先生登場で。

時事問題の北朝鮮ネタからイランまで、余談に鳩山由紀夫の阿呆ぶりで盛り上げた質のよい講演を90分、ヘタレ主催者とは対極をなす素晴らしい講演でした。

ミサイル発射から1時間以上も遅れた正式発表、その国家間に存在するサードパーティルールの原則から切り出した巧みな話術は、中国、さらにはイランとの核開発の連携により十分な支援を受けている真実を解き明かし、北朝鮮にとって国連経済制裁が微塵の影響もないという、貧困に喘ぐ状況を想像していた事とまさか異なる事実にまで及びました。
そこから話は9.11、ブッシュが機軸としたイラクの大量破壊兵器の存在(核兵器・生物兵器・科学兵器)の有無、その偽情報で130億ドルを負担支援して評価すら得られなかった日本、中国が対アメリカとの緩衝材に北を存在させるが如く、アメリカは対中国への外洋遮蔽の意味で日本を利用、その大国のエゴの元で早期警戒衛星すら持たない日本の情報戦略は今後もアメリカの国益に優先された情報しか受け取ることが出来ない事を憂い、本筋の~責任ある決断が日本の未来を切り拓く~のリーダー論においては金正日ですらその決断力を褒め称え、逆に鳩山由紀夫の奇々たる行動を論い、[本当にリーダーシップのある方であれば国外からでもいいのでは]という突飛な事で締めておられました。

・・・なんとなくわかったようなわからんような・・・

暇にかまけて2冊

[夢をかなえるゾウ]、[告白]と趣向の違う2冊を立て続けに読み終えました。どちらもよく売れただけあって、本当に面白い。


よくある処世術と昔ながらの道徳観を強要するレクチャー本ではあるものの、神と称する関西弁の象[ガネーシャ]と与えられた無理難題を必死にこなす幸薄い青年とを面白可笑しく描いた作品。
生き方や人生観を謳うHOW TO 本は全く読む気になりませんが、これは課題に対する説明、具体例などが充実しており、また突拍子のない展開と現実味のない内容も関西弁で包含することによりエスプリの効いた味付けの良い印象を受ける。
なにかと再読してみようかと。


久々に感心させられた作品、映画化され何処まで表現できているか若干興味もある。
第一章で訥々と自分の娘を殺害された経緯、その犯人の生徒像、思いもつかない復讐を語るあたり、並々ならない展開を予感させ、さらに毒々しい苛め、妬み、嫉みなど陰湿で濁った心理的描写を軸にして凡庸で破滅的な生徒や読むに堪えない歪んだ母性愛など最終章まで唾棄する内容をとにかく盛り沢山に詰め込み、最後、スカァっと終わらせてた珠玉の一作。

烈火の月

ファイル 160-1.jpg

ハズレのない野沢尚のえらくハードボイルドな刑事小説、まずまずの内容でした。
麻薬中毒の胴元を追う展開で、同僚の頭蓋骨をバットで割り、同行した女性厚生省麻薬取締官をヘロイン中毒にし、さらに凌辱と、際立った悪を演出し被せるように収賄された警察内部腐敗を押隠そうとする警察官僚との対立など分かりやすい対立軸を描いて、最後は正義の勝ちと、一流半のアクション映画のようでした。


MADさんのシニカルな画像とコメント、見習いたいものです。

この夏、大流行の「原発デザイン」サマー・カーディガン。
テレビ朝日「モーニング・バード」金曜日レギュラー・コメンテーターの吉永みち子さんが7月15日の生放送に着用、大評判に!
白地に黒の放射能警告マークと爆発で崩壊した原発をパターン化したデザインが目を引いた。東電広報部は「逆なでされた。二度と着用してほしくありません」とのことだが「よくぞ大胆なデザインをテレビで披露してくれた」と視聴者から評価と激励の声が寄せられているという。菅首相は夫人の伸子さんに着せたい、とすでに注文しているとか。

ララピポ

様々な低俗な方々を一緒くたに紡いで面白可笑しく短編に纏めた下衆な小説。
奥田 英朗らしい毒づいた陰湿な笑いは影を潜め、真正面から笑いを要求してくる。
前作に比べるとそこがいまひとつ。
ただ[人間の生きる意義なんて64億分の1]などと裏読みすると所々もの悲しい人生観など見え隠れする部分もある。

[a lot of people]なるほど、表題には頷きました。

再度アジアンタムブルー

ファイル 157-1.gif

数年前に一度読み終えたものを、何を思ったかもう一度。

再度号泣。

兎に角この作家の[~のような]とか[まるで~]といった比喩を煩いほど散りばめた小説。
しかしそれ以上に感動を媚びることなく自然に心根が揺らされ強く感銘を受ける小説。
シーンとしてニースでの終盤は文字を追う事すら出来ないくらい涙溢れた小説。


鬱々とした生き様をアジアンタムに準え、その恋人の癌発覚から死までを色濃く尚且つニュートラルに描きそれが却って強い感動を生み、筆者のしつこい比喩や永遠や無限、死など考えさせられるお題が全体を通し意味するところのアジアンタムの生命力に集約された展開も素晴らしいものでした。


人の優しさとは何ぞや?を問う作品、ご推奨です。

破線のマリス

破線とは走査線により映し出された放送映像であり、マリスとは悪意、なるほど非凡さを物語るなかなかのタイトルで、まずまずの江戸川乱歩賞受賞作でした。

テレビ映像に潜む影を炙り出し捏造された報道被害に関わる人間関係を展開の軸に、加害者と被害者の位置関係が交錯し、大事な部分は不透明なまま終わった推理小説。

流された映像に誘導されるが如くメディア制作者の意図のままに色付けされた情報が行交う中で、歪められた事実を鵜呑みにする事の危うさを示唆し、情報提供媒体の脚色映像に浮遊し続ける由々しき事態に警鐘を鳴らす一作。

嵌められた女性映像編集者が偽郵政官僚から受け取ったビデオ映像に潜在する意図された含意を汲み取って事実無根な映像を創りあげ、そのスケープゴートにされた加害者らしきの郵政官僚が貶められる、それゆえ両者の倫理道徳を踏みにじる狂言的な行動が際立ち、真相は最後まで閉ざされたまま全編に亘り、であろう、じゃないか、というまさしく作者の意図する妄想に掻き立てられ覆された結末に納得と釈然とないものが残りました。

不満の残る[ 疾走 ]

心の闇を段組み延々500ページに亘って綴った漆黒の重い暗い小説。
作家が伏せてあれば新堂冬樹にも似た黒い描写を不思議と朴訥なイメージを持っていた重松清が描いており、作家の多面的な才能に感服しつつ読み終えました。
終始、第3者の目線であらゆる不幸を背負ったような家族像を軸に、主人公をおまえと称し、そのおまえの放火した兄、そのおまえの浮浪者となった父、そのおまえの血の通わない家族、そのおまえの開発途上で破棄された故郷、そして常に死を纏い虐げられ人殺しとなったおまえが死ぬ物語でしたね。
絶望とは悲惨な体験が生むのではなく、未来に何も託せない事。なるほど、唯一ここが残った作品。しかしイマヒトツ感は拭えず、聖書の一節が所々書き綴られていることも理解し難い。

ブラウザ三国志に耽る日々で、久々がこれでは若干不満。

腰を落ち着けて読書

ファイル 153-1.jpg

[大河の一滴]
同名の五木寛之作品と堂々と渡り合う"大森 黎"の埋もれた秀作だなと。障害者を支える障害者とその義母の、重く赤裸々な心情を描いた小説。健常者と障害者の間の本来あってはならない同情や哀れみに似た賎しい偽善感、ただその感情は現実として存在し、時として憂き目を被り不遇に処している障害者の方の砂を噛むような真実。
[世の中にショウガイシャがもっと増えれば、逆にケンジョウシャがショウガイシャといわれるようになる。だからこの子には本当に生まれてほしかった。]障害を持つ妻の流産に際した障害者の夫の言葉、心の奥底を掻き毟られるような思いで読み進めました。


[諸葛孔明]
陳 舜臣によって描かれた天才軍師の生き様を上下巻で綴った歴史書。
あくまで諸葛孔明を軸に、横山光輝や吉川栄治の三国志観ともまた異なるそれぞれの心情、言説、時代背景を史実に忠実(?)に仕上げた薄味の歴史書。
戦乱の世を真正面から実直に見据え、志半ばで五丈原に散った諸葛亮の悲劇性を中心に、赤壁、長坂、成都制圧などの心躍る戦いの事は小ざっぱりと、龐統・関羽・張飛・劉備の死もそれなりに描かれてました。

写真は極太のもじゃもじゃで。

ページ移動