永遠とは語り継がれていくべき悲壮であり、特攻で無くなった方の渾身の意思であり、ゼロとはゼロ戦、死をもって開放される特攻員の痛切な心情、という風に感じ取れた永遠の0。
アイドル風情と重厚な俳優人を配することでうまく調和し、特にその遺作となった夏八木勲の台詞回しは圧巻。
戦争のもの悲しさを144分の全編をとおして宮部という人物の心根を探ることで写しだされ、部下として教え子としてライバルとしての語部たちの回想録に現れる人物像に強く心を打たれた作品。
1月中旬にも拘らず、半分以上埋まった館内にむせび泣く声が響き続けた感動の一本でした。