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涼しげに村上由佳

その紋々に有りがちな訓戒的な要素もあったり、逆に肩肘張らずに活字を追えるというもの本の良さかなと思います。[きみのためにできること]女性的でやさしげなタイトル、違和感のない女性作家の男目線、喉越しの良い恋愛小説、村上由佳やなと変に納得でました。thinkpad220やパソ通など、時代背景に古さはありましたが(実際1996年発行)、西表島の描写や自爆メールなど、それなりに起伏のある展開で気持ちよく読めた作品でした。前回[天使の梯子]もまずまず、ねちゃねちゃの渡辺淳一と違っていいですね。